日本オランウータンリサーチセンター

オランウータンに関する本

オランウータンやボルネオ島に関する書籍の紹介。

オランウータンに関する日本語の本ははっきりいって、少ないです。

そのうえ、絶版になっている本がほとんど!

日本語の本で満足できない人は、英語を読むしかありません。


リストマーク オランウータン関連(日本語)

書名 出版社 著者 出版年 コメント
オススメ!

オランウータンってどんな『ヒト』?

(あさがく選書5)

朝日学生新聞社   久世 濃子 2013年  小学校高学年〜オランウータンの生態を豊富な写真やイラストを交えて紹介.入門書としては最適.

朝日小学生新聞で2013年4月〜9月に連載された記事をまとめましたが、本紙では掲載されていなかった写真も載っています。 

オススメ!

野生のオランウータンを追いかけて−

マレーシアに生きる世界最大の樹上生活者

(フィールド生物学) 

東海大学出版会  金森 朝子 2013年  高校生以上?大学生、研究者も読むに耐える、ほぼ初の日本人研究者による、日本語の専門書.

著者自身の採食生態に関する研究を中心に、オランウータンの生態について最新の知見を紹介.

上記「オランウータンってどんな『ヒト』?」では物足りなかった人、もっと詳しくオランウータンについて知りたい人向け. 

月刊しぜん 2012年1月号「オランウータン」 フレーベル館 写真:松成 由起

解説:久世 濃子

 2012年 年長さん向きの科学絵本.定期購読者に配本されるので、一般書店では入手できない.出版社の直販サイトでのみ、入手可能.

写真は、タンジュンプティン国立公園のハビリテーションセンター出身のオランウータンとその子ども達.ちょうど読者と同じ位の年齢の、母親から独立したばかりの男の子のオランウータンが主人公.森での生活の様子や、お母さん・妹との関わりなどが紹介されている.

珍しい、ロングコールをしている時のオトナ雄の写真もあり.私が監修しました.

オススメ!
オランウータンに会いに行く
 偕成社  横塚 眞己人 2011年  撮影場所はボルネオ島のダナムバレー森林保護区などで、対象は(珍しく)野生のオランウータン.

著者はクライミング用品を使用する木登り技術を修得し、30mを越える熱帯雨林の樹上でも撮影を敢行.

岩合氏の「ちょっとオランウータン」より(オラウータン写真集としては)質の高い写真が多い.おそらく、2011年までに日本で出版されたオランウータンの写真集としてはNo.1.必見です.

ちなみに表紙の雄のオランウータンは、ダナムバレーで私達が調査していたKingという名前の個体.この写真をとったあと、いなくなってしまった…

森の人オランウータン―earth angel (Seiseisha mini book) [  青菁社 松成 由起子  2009年  撮影場所と対象は「ちょっとオランウータン」と同じカリマンタン(ボルネオ島)のタンジュンプティン国立公園のハビリテーションセンター出身のオランウータンを撮影した写真集.
オランウータン ジプシーファミリー ―写真絵本 日本写真企画 山崎 正路 2009年  多摩動物公園のオランウータン、ジプシーの子・孫を全国の動物園に訪ね歩いて撮影された写真集.多摩で一緒に暮らす仲間達も登場.

多くのオランウータンの顔を並べて比較できるので、彼らの個性がよくわかる.特にフランジのあるオトナ雄の比較は一見の価値あり.

ちょっとオランウータン 小学館 岩合 光昭 2009年 世界的な動物写真家、岩合光昭氏がカリマンタン(ボルネオ島)のタンジュンプティン国立公園に通って撮影した主にリハビリテーションセンター出身のオランウータンを撮影した写真集.

さすがと思えるいい写真もあるが、個人的には、世界の岩合さんだからこそ、本当の野生のオランウータンの姿を写して欲しかった…

オランウータンのジプシー ポプラ社 黒鳥英俊 2008年 多摩動物公園のゴットマザー、ジプシーさんを中心に、それぞれのオランウータンの個性豊かなエピソードが紹介されている。スカイウォークをオランウータンが渡るまでの関係者の苦心と努力も.
ウータンタンのおはなし 新風舎 作: 山庭さくら

絵: 陣条和榮

2006年 動物園のオランウータンを主人公にした絵本。物語の中心になっている、「オランウータンが頭の上に葉っぱをのせる」という行動は、野生でも飼育下でもよくみられます.

オランウータン特有だけども、彼らにとっては普通の行動をうまくモチーフにした作品.

写真絵本「オランウータンの森」 国土社 写真/監修:鈴木晃

文:鈴木南水子

2004年 おそらく日本初、世界でもめずらしい野生のオランウータン写真絵本(たいていのオランウータンの写真集はリハビリテーションセンターで撮影している)。

文章は英語・日本語で併記されている。

オランウータンからの伝言 ゴマブックス株式会社 丹下克己 2004年 タンジュンプティンで撮影されたオランウータンの写真集。オランウータンの生態についても簡単に記述されているが、私には疑問に感じる部分もある。

素晴らしい写真だとは思うが、どーしても違和感がぬぐえないのは、リハビリテーションセンター出身のオランウータンを「野生オランウータン」と言い切っているところ.

野生の雌は地面に寝転がって、休息したりしません。個人的には、写真が中心の前作「テリマカシ」の方が気持ちよく読めた。

オランウータンの不思議社会 岩波ジュニア新書 鈴木晃 2003年 20年以上にわたってインドネシアのクタイ国立公園で野生オランウータンの研究続けている著者が綴る、オランウータンの生態と彼らを取り巻く現状.

個人的には、著者以外の研究者による1990年代以降の最新の研究成果にほとんど触れていない点が物足りない.

ももといっしょ 河出書房新社 宮沢厚 2003年 アニマルトレーナーとして活躍する宮沢さんのエッセイ。二章で宮崎フェニックス動物園のオランウータン「さくら」との思い出がつづられている。オランウータンをショーに使った記録(しかも成功した記録)はほとんどないので貴重.
テリマカシ 道出版 丹下克己 2002年 主にタンジュンプティンのリハビリテーション・センターで撮影したと思われる、写真絵本。

野生とは違う、オランウータンの姿が多くみうけられます(妊娠しているメスが地面を歩くことは、野生ではまずありません).

でもオランウータンを題材としたひとつの物語、と思えばこれでいいのかも。

オランウータンに森を返す日 旺文社 川端裕人 2000年 1999年に起きた大阪密輸オランウータン事件の子供向けドキュメンタリー。

わかりやすく、内容もよくまとまっている。絶版。

エリスおじさんはおかあさん チャイルド本社 文:岡本一郎

写真:榎本功

1999年 セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターで働くレンジャー「エリス」さんの仕事を追った、子供向けの写真絵本。

通常は観光客に公開されないエリアで、どんな風に孤児オランウータン達が過ごしているのかわかる。

オランウータンとともに 上・下 新曜社 ビルーテ・ガルディカス 著

杉浦秀樹,斉藤千映美,長谷川寿一 訳

1999年 西カリマンタン(ボルネオ島インドネシア領)のタンジュンプティン国立公園でオランウータンの研究と保護活動に長年携わっている、ガルディカス博士の自伝的ドキュメンタリー。

オランウータンに関する情報が欲しくて読むと、少しがっかりする。自伝だと思って読めば楽しめる?

夕日をみつめるチンパンジー 丸善ライブラリー 鈴木晃 1992年 著者は20年以上、野生オランウータン研究に携わっている研究者。

題名にあるように、前半は著者の野生チンパンジーの研究、後半は野生オランウータンの研究がとりあげられている。

オランウータンと人類の起源 河出書房新社 ジェフリー・シュワルツ 著

渡辺毅 訳

1989年 「人類の祖先はオランウータンである」という進化生物学界に反響をよんだ解剖学者による専門書。絶版(古書店で入手可)。

やや難解。でもオランウータンの形態に関する基礎的な知識や、人間との共通点を知ることはできる。彼の学説は現在の生物学では否定されている部分もあるので、書いてあることを鵜呑みにはしないように…。現在では、人間とオランウータンにだけ共通している形態は、それぞれが同じ祖先から引き継いだ「原始的な」形態を未だに保持しているだけだろう、とみなされている(チンパンジーとゴリラではそれらの形態は失われたり、変容したりしている)。

オレ、ひとし サンケイ出版 山川修 1985年 人間として育てられたオランウータンの16年間のドキュメンタリー。絶版(入手は難しいが、愛媛県の古書店では、ほぼ同内容の自費出版本「わが子オランウータン」が比較的流通している可能性あり)。

著者が本当にオランウータンの「ひとし」を我が子のように愛し、育てていたのが伝わってくる。

ズーブックス

ゴリラ/オランウータン

誠文堂新光社 ジョン・ボネット・ウェクソ 著

増井光子 訳

1985年 スマトラ・オランウータンとボルネオ・オランウータンの形態の違いを、フルカラーのリアルなイラストで表現している。子供向けの本だが内容は濃く、今でも通用する正確さ。すでに絶版で入手も困難.
さあ森へお帰り 早川書房 モニカ・ボルナー 著

増井久代 訳

1984年 スマトラ島でのオランウータンの野生復帰事業に携わった、イギリスの動物学科の学生のエッセイ.絶版(古書店で入手可)。
わが内なる類人猿 早川書房 ジョン・マッキノン 著

水原洋城 訳

1981年 初めて本格的に野生のオランウータンを野外調査を行ったマッキノンが、ゴリラ、チンパンジーなど各地の類人猿を自ら観察し、人類進化について考察した一冊.

原書の出版が1978年で、まだまだ限られた情報しかなかったはずなのに、意外に「正しい」推測がある.ある程度専門知識を持った人が読んだ方が、こうした「過去の予測(推測)」を楽しめると思う.あとは時代性もあるかもしれなが、最後の部分では優生思想的な議論も展開されているので、本の内容を鵜呑みにしてしまう人にはすすめられない.インターネットの古書店なら入手可能.

オススメ!
孤独な森の住人
早川書房 ジョン・マッキノン 著

小原秀雄,小野さやか 訳

1977年 著者は初めて本格的に野生のオランウータンを野外調査を行った研究者。学術雑誌Animal Behavior(1974年)に掲載された彼の論文は、今でよく引用されており、評価が高い.この本も絶版だが、古書店では入手可能.

オランウータンの生態がいきいきとつづられており、たった一人で深い森の中でオランウータンを追跡し続ける、著者の調査の様子は圧巻.古い本ですが、まさに「冒険」といっても過言ではない、過酷なフィールドワークを通してしか見ることができない、オランウータンの珍しい行動が活き活きと描かれており、今でも十分読むに値します。



リストマーク オランウータン関連(英語)

書名 出版社 著者 出版年 コメント
Orangutans: Geographic Variation in Behavioral Ecology and Conservation Oxford University Press Serge A. Wich , S. Suci Utami Atmoko, Tatang Mitra Setia & Carel P.

van Schaik (ed)

2009  オランウータン学術専門書。「地域間比較」がメインテーマで、まだほとんど出版されていない新しい調査地で収集された最新のデータ(私達もデータを提供しました)や、古い調査地の未発表データも数多く使われている。生態はもちろん、遺伝、形態、移動様式、採食、繁殖、社会、文化、発達、保護などなど幅広いトピックを第一線で調査をしている研究者達が綴っている。

高額(日本円で約1万5千円)の専門書なので、一般におすすめできるものではありませんが、これからオランウータンを研究しよう!という若手研究者や学生さんには、これか5年ぐらいは必読の1冊となるでしょう。

オススメ!Orang-utans New Holland Juaidi Payne and Cede Prudente 2008 マレーシアの哺乳類の保護活動に長年携わってきたPayne博士が文章を、サバ州の有名な写真家のCedeが写真を担当したオランウータン本。特に写真が素晴らしい(おそらく今まで出版されたオランウータン本の中で、最も写真のレベルが高い)。オランウータンの魅力溢れた写真だけでなく、彼らの生息地が破壊されつつあることが伝わってくる写真も多い。
Among Orangutans Harvard University Press Carel P. van Schaik, (Photo) Perry van Duijnhoven 2004 著者は長年スマトラ島でオランウータンの研究を続けている、社会生態学の大御所。

野生オランウータンの道具使用の写真や、1本の木に鈴なりなっているオランウータンの写真など、スマトラでしか見られない、珍しい写真が多数。


Orangutans: Wizards of the Rain Forest Firefly Books Anne E.. Russon 2000 著者はタンジュンプティンやワナリサットなどで、リハビリテーションセンター出身のオランウータンの行動を研究している認知科学者。リハビリテーションセンターのオランウータンの古いカラー写真が多数掲載されている。
Orangutan Odyeesy Harry N. Abrams, Inc. Birute M. F. Galdikas and Nancy Briggs, (Photo) Karl Ammann 1999 ガルディカス博士がインドネシアで運営している有名なリハビリテーションセンター(タンジュンプティン)で撮影されたオランウータンの写真集。ガルディカス博士とともに「リーキー三姉妹」の一人として名高い、チンパンジー研究者のジェーン・グドール博士が序文を寄せている。日本国内の大きな本屋さんでは時々みかける。
オススメ!
The Natural History of ORANG-UTAN
Natural History Publication Elizabeth L.. Bennett 1998 カラー写真が豊富で、英語も簡単、手頃な厚さなので、オランウータンの生態について学ぶ入門書としては最適。巻末にはマレーシアとインドネシアのリハビリテーション施設に関する情報が詳しく載っているが、古いのであまりあてにはならない(特にインドネシアの施設情報)。

サバ州の書店やおみやげ屋では比較的容易に手に入る。

The Orang-Utan National Library of Australia Gisela Kaplan, Lesley Rogers 1999 オランウータンの生態や行動に関する情報がわかりやすくまとめられている。写真は少なく、文章が主体。「The

Natural History of ORANG-UTAN」より詳しい情報が載っていて、「Among Orangutans」よりは手軽に読める。巻末には引用文献リストが載っている。



リストマーク ボルネオ島関連(日本語)

書名 出版社 著者 出版年 コメント
月刊 たくさんのふしぎ 2012年01月号 「まぼろしの大陸スンダランド」  福音館書店 写真:阿部 雄介

解説:島 泰三

 2012年 小学生3、4年生向きの科学絵本.

「スンダランド」がタイトルなので、必ずしもオランウータン・オンリーの内容ではない(ラフレシア、ゾウ、熱帯雨林など).解説の島泰三さんは、アイアイの研究者として有名.

 三人は還った OPUS PUBLICATION アグネス・ニュートン・キース 著/田中幹郎 訳  2009年  「風の下の国」の続編.著者の一家ががボルネオに侵攻してきた日本軍の捕虜となり、捕虜収容所で生き抜いた過酷な生活の記録.

日本人が過去にボルネオで行ったことを、同じ日本人として知っておく必要があると思います.

生まれたばかりの娘を育てている最中に読んだので、幼い息子を抱えて過酷な生活を生き抜く著者の姿に、「私はここまでできるのか」と自問自答しながら読みました.どんな理由があろうとも、戦争はすべきではない、という著者の訴えが心に響く1冊.

オススメ!
熱帯雨林の自然史
東海大学出版会 安田雅俊・長田典之・松林尚志・沼田真也 2008年 若手の研究者達が主にマレーシア半島とボルネオ島の熱帯雨林で行った調査・研究をまとめた本。広い範囲をカバーとしているというよりは、動物と植物の関係をメインに据えて、一斉開花のメカニズム、種子散布や哺乳類の生態などが紹介されている。個人的には、地上に塩場に(他の地上性の哺乳類をさしおいて)オランウータンが高頻度で訪れる、という塩場研究の話がおもしろかった。少々専門性の高い内容だが、東南アジアの熱帯雨林での植物と動物の関係について、理解を深めることができる良書。
オススメ!
eco borneo_ボルネオ・ネイチャーブック
山と溪谷社 別冊 山と溪谷 2006年 プロ・カメラマンによる写真が素晴らしい!これがわずか1200円で買えるならかなりお買い得。

ボルネオ専門の旅行会社、ジスコがついているだけあって、内容もかなり正確。

ボルネオに行く予定がなくとも、エコ・ツアー、熱帯雨林、自然保護に関心がある人には一読の価値あり。

オススメ!

風の下の国

Natural History Publication アグネス・キース 著

田中幹郎 訳

2006年 原題「Land Below the Wind」はサバ州を指す言葉として有名。サバに調査に来る外国人研究者やバックパッカーは必ず読んでいると言っても過言ではない、サバではメジャーなノンフィクション。

戦前のサンダカン、サバのジャングル、先住民・在留外国人達の生活が生き生きとした筆致で描き出されている。

特に女性がジャングル生活をする時の悲喜こもごもの率直な感想は、今私が読んでも共感できる。

戦前、日本でも翻訳が出ていたが、絶版になっていた。サバの出版会社「Borneo
Books」がなんと(戦前版には含まれていなかった章も含む)完訳版を発行!送料はかかりますが、オンライン・ショップでも購入できます(日本への発送が可能かどうかは未確認)。もちろん、コタキナバルの書店「Borneo Books」の店頭でも購入可能。

季刊旅行人06年春号「ボルネオ」 旅行人 旅行人 2006年 マニアックな旅行雑誌として知られる、旅行人のボルネオ特集号。写真はいいが、内容はイマイチ。特に「サバ&サラワク不案内紀行」は、本当に「不案内」で読んでいると腹が立つくらいひどい。山と渓谷社のeco

borneoの方がはるかに内容が濃いと思う。

オススメ!

フィールドガイド・ボルネオ野生動物−オランウータンの森の紳士録−

講談社 ブルーバックス 浅間茂 2005年 ボルネオ島でよく見ることができる哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、無脊椎動物、など合計153種を網羅した携帯写真図鑑。ボルネオ島に動物を見に行く人には必携の1冊。
ボルネオの熱帯雨林 福音館書店 横塚真己人 2004年 ボルネオの林冠をメインに撮影した写真集。オランウータンの写真も何枚も掲載されている。

樹上で撮影したテナガザルやホーンビルの写真は他にはない迫力がある。もちろん、鳥と哺乳類だけでなく植物、昆虫も含めた、多くの生物を網羅している。特にボルネオではなかなか見ることができない、森の果実の写真は貴重。

熱帯雨林を観る 講談社 百瀬 邦泰 2003年 湯本先生の「熱帯雨林」に続く、最新の熱帯雨林における研究成果をわかりやすくまとめた本。

東南アジアの熱帯雨林の代表格である低地混合フタバガキ林だけでなく、泥炭湿地林など様々なタイプの森林の生態系を紹介している。

ボルネオ島アニマル・ウオッチングガイド 文一総合出版 安間繁樹 2002年 著者は日本国際協力機構(JICA)の専門家としてボルネオ島に通算15年以上滞在している。自身で行った調査をもとにした動物の生態、形態、生息状況に関する情報は正確で信頼性が高い。

写真は少なく、文章や図がほとんどだが、ボルネオ島の概略や動物相について多くの知識を得たい人には満足度が高い。

サバに調査にやってきた日本人の若手研究者の中には、安間さんにお世話になった人も多い。

熱帯雨林の生態学 八坂書房 井上民二 2001年 日本を代表する熱帯雨林の生態学者、井上民二先生の著作選。

私が一番好きな章(著作)は、パナマのスミソニアン熱帯研究所での1年を綴った「スミソニアンの自然史学」。私もこういう環境で研究がしてみたい。

熱帯雨林 岩波新書 湯本貴和 1999年 「霊長類学者ご用達の植物学者」の異名をとる、湯本先生の著作。主にボルネオ島マレーシア領サラワク州のランビル国立公園で、日本人の研究グループが行った研究の成果をわかりやすく伝えている。
マレー諸島 新思索社 アルフレッド・ラッセル・ウォレス 著

宮田彬 訳

1995年 熱帯の人と自然をえがく博物学探検紀行の最高傑作、の文庫版。

ダーウィン進化論樹立へ決定的影響を与えたウォレスの9年に及ぶ東南アジアの島々における滞在記。

標本を収集するためにオランウータンをバンバン撃ち殺す光景は、この時代ならではか。

ボルネオ島最奥地をゆく 晶文社 安間繁樹 1995年 ボルネオ島の最奥地を旅し、滅びゆく自然と先住民の人々の生活を描く、動物学者による貴重な旅の記録。
オラン・ウータンの島 紀伊国屋書店 岡野恒也 1993年 著者は心理学者で、昭和35年(1960年!)にオランウータンを見るためにボルネオ島を訪れる。まだセピロクのリハビリテーションセンターも建設される前で、著者は苦労の末、帰国間際に野生のオランウータンに出会う。

本格的森林伐採が始まる前の、サバの様子がわかる。一度絶版になった本の復刻版。

熱帯雨林の動物たち 築地書館 安間繁樹 1991年 動物学者である著者がボルネオ島で出会った野生動物(哺乳類)の記録。巻末には著者が作成した「ボルネオ島産動物リスト」も掲載されている。
ボルネオの生きものたち

-熱帯雨林にその生活を追って-

東京化学同人 日高敏隆,石井実 編著 1991年 数度にわたって北ボルネオで調査を行った若手昆虫学者たちが、熱帯の昆虫の興味深い生態を語る。セピロクのオランウータンも登場!

※ボルネオ島で役立つ図鑑については「お気楽サラリーマンジャングルを行く!」に多くの情報が掲載されています。

※ボルネオ島に関する文献については「ボルネオ研究」に古い本から最近の本まで網羅したリストが掲載されています。


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